赤ずきんと狼。




すると、私は背筋が凍る。



私ってセンサーが付いているのかも。




嫌なセンサーだなぁ…。




きっと彼なら中学の時のようにドアをぶっ飛ばして…






「ふぁ~あ。」




あくびをする狼は普通にドアを開けて教室に入ってきた。





あれ…?





中学のあのド派手な登場パターンは?





「俺ももうガキじゃねぇんだよ。」




狼はそう呟き、ガタンと音を立てて私の隣の席に座る。





あれ?心読まれちゃった。




そっかぁ、もうドアを吹っ飛ばすシーンは見られないのか…。



ちょっと残念。





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