赤ずきんと狼。




うぐっ…。


「なんだよ、北川も気になってたんじゃん。」



「当たり前でしょ、部員の事を心配するのが部長の役目。」



「ただ単に面白がってるだけじゃねぇの?」



「何言ってんの。人の色恋は知らず知らずに急展開するから興味が湧くの。」



「一緒じゃん!!」



あらあら、恒例の漫才が始まってしまった。



「っで、どうしたの?彼が今日、欠席なのも関係あるんでしょ?」



そして、急に私に振るよね…。



私はうなずき、昨日の暴力事件の事を話した。






< 39 / 171 >

この作品をシェア

pagetop