赤ずきんと狼。
うぐっ…。
「なんだよ、北川も気になってたんじゃん。」
「当たり前でしょ、部員の事を心配するのが部長の役目。」
「ただ単に面白がってるだけじゃねぇの?」
「何言ってんの。人の色恋は知らず知らずに急展開するから興味が湧くの。」
「一緒じゃん!!」
あらあら、恒例の漫才が始まってしまった。
「っで、どうしたの?彼が今日、欠席なのも関係あるんでしょ?」
そして、急に私に振るよね…。
私はうなずき、昨日の暴力事件の事を話した。