赤ずきんと狼。
最後にサトル君に言われた事も…。
二人は難しい顔で考え込む。
「遊ばれてんじゃないの?」
北川先輩がきっぱりという。
「遊ばれ…」
私は思考停止した。
「おいおい、そんな直球に言うなよ!」
如月先輩が机を叩いて北川先輩を睨む。
北川先輩も睨み返す。
「だって、そうしか考えられないでしょ!?」
そんな…。
遊びだなんて…
「そんな事ないと思います!!」
私は椅子から立ち上がった。
「私…サトル君の事信じてます!」
だって、この前、好きだよってキスしてくれたんだよ?
それが全部遊びだったなんて…そんなのウソだ!