赤ずきんと狼。
まぁ…狼にとってこの運動部が盛んな学校は礼儀面では厳しいかもね。
「お前はどうしたんだよ?まだ部活終わったわけじゃねぇだろ?」
「うん…。」
なんて言えばいいんだろう。
説明が出来ない。
「カレシにでも振られたか?」
え…。
私はビックリして立ち止まる。
そんな…そんな…あっさり言わないでよ。
「なんだよ?図星か?」
狼は振り向きニヤリと笑う。
私はその顔を見て不安になる。
さっきまでの自信はどうしたの?
サトル君を信じてるんでしょ?