赤ずきんと狼。



「まぁ、そのほうがよかったんじゃねぇのか?あいつはお前にあわねぇ。」



何それ。



サトル君には私が合わないって。



ひどい…ひどいっ!!



「狼なんて大っ嫌い!!!!」



私は大声で狼に向かって怒鳴った。



「ああ!?」



狼は驚いて声が上替えっている。




私は狼に突進して狼の腹にパンチした。



ちょっと反動でよろめく私。




腹をさする狼は痛いのか痛くないのか全く分からない。



「お前、八つ当たりかよ。」




落ち着いた口調で狼が言う。




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