赤ずきんと狼。
一人ぼっち
そう思って今日に臨んだんだけど、あれれ。
サトル君は休みだってサトルくんのクラスの子に言われた。
自分の席から外を眺めると風が荒れている。
狼と出会ってから胸騒ぎは嫌な予感と的中してきた。
サトル君、やっぱりあの路地裏にいるのかな?
…行ってみよう。
私は授業中、心の中で決心をした。
路地裏、一人の男が倒れていた。
「サトル君!」
やはりサトル君だった。
駆け寄るとこの前よりひどい怪我だ。
意識も朦朧としていて呼吸がギリギリ出来る状態だ。