赤ずきんと狼。
「あいつとよくケータイで電話するからさ。結構あいつ情報は知ってるんだぜ?
あと、お前のことも。」
”え?!”
私は驚いて足が止まってしまう。
そして、少し前を歩く流本に駆け寄った。
「どういうこと!?荒月が私のことを!?」
戸惑う私に流本は楽しそうに言う。
「ああ、よく話が途切れるとお前の話を聞く。
お前、カレシ出来たんだって?
転校初日にお前とお前の彼氏に会ったって言ってたからさ。」
彼氏…。
そんな話までしてたんだ…。