恋〜彼と彼女の恋愛事情〜
「あ、あのね。」
不思議そうにこっちを見る。
「き、今日、お付き合いすることO,Kしたんだけど・・・・・やっぱり・・・あの・・・その・・・」
言葉を濁してしまう。
どう言ったらいいのかな・・・。
沢田君の顔が見ることが出来ない。
「やめたいの?」
口を開いた沢田君の声が少し低い。
「・・・うん」
「なんで?」
あれ?ちょっと怒ってる?
罰ゲームだって知ってるから!
・・・・・とは、言えないよね。
「あれから色々考えてね。私にはもったいないし・・・一緒にいて釣り合わないって思って。
それに、沢田君はカッコいいからモテるし、頭もいいし・・・」
沢田君の顔を見ると目があって・・・なんか気まずくて目をそらしてうつむいてしまう。
「それが理由?」
コクッっと頷く。
「・・・・ムリ」
え!?
顔をあげて沢田君を見る。
「今のが理由なら、ムリ」
ムリ?・・・・・ムリって何!?
言い方がおかしくない?
納得できない、とかなら解るけど、ムリってなんなのよ〜。
「川上さんは俺の事、嫌い?」
は!?・・・えぇ!?
なんなの!?いきなりその質問!
困るんだけど〜。
「え、あの、沢田君の事良くわからないし・・・嫌いではないけど。」
「だろ?だからもう少しお互いを分かってから、答えをだしてもよくねぇ?」
「え?・・・あ、うん、まぁ、そう言われると、そうかもって・・・」
「じゃあ、それでいいじゃん・・・帰ろうか」
え!返事、かるっ!
いいのかな〜、こんなので本当にいいのかな〜。
教室をでた沢田君を少し早足で追い掛けた。