恋〜彼と彼女の恋愛事情〜
「一緒に帰ろう」
え?
「暁、舜君は?」
「母さんがいるから、今日は大丈夫」
「あ、そうなんだ」
・・・って、違う。
一緒に帰ろうって・・・何事?
いや、話はしたかったんだけどね。
でも、舜君がこんなときに・・・いいのかな。
目の前に本人がいると、ドキドキがすごくてうまく話せなくて・・・。
いえ・・・まだ、何にも話してないんだけど・・・。
あ~、なに?自分で自分に突っ込んでるのはなんで?
パニック!頭がパニックです!!
来るときはタクシーだったけど、帰りは歩き。
腕をつかまれたまま、何も言わずに歩く。
着いたところは・・・・・暁の家?
「あ、暁、ここって」
「純、話がしたい」
話?
「う、うん。」
「入って」
私は暁の家に入って話をすることにした。