恋〜彼と彼女の恋愛事情〜
「うっ・・・・・だって暁モテるし・・・・それに未那に絶対ばれちゃダメだって言われてたし」
なるほど・・・未那か。
逆らわない方が正解だな。うん。
「まぁ、でも仕方ねぇよ。うん」
「え?うん。ってなによ~。明日学校行くの怖い~」
「あはは、何とかなるって」
「も~」
口を尖らせている純も可愛いな。
・・・俺、重症になってきた?
「あ、そうだ。今日ね、掃除当番が終わったあと、早瀬君と成宮君が来てくれてね、全部話してくれたよ」
「え?」
「頭下げられちゃった。・・・もう一度暁と話をしてほしいって」
あいつら・・・いい奴らだな。
「素敵な幼馴染だね」
そう言って笑顔を見せる純が・・・・可愛すぎて。
「あ、暁・・・あ、あの」
抱きしめちゃったよ。
「純」
「うん?」
「すき」
「私も・・・・す、好き・・」
ははっ。ほんと可愛いよな。
「もう、別れるなんて・・・やだよ」
俺だって嫌だよ。
「うん。ごめんな」
「寂しかったんだからね」
「うん」
「・・・ずっと、一緒にいて・・くれる?」
「うん、ずっと一緒にいるよ」
俺の背中に回った手に力が入る。
・・・本当に寂しい思いさせちゃったんだな。
ごめんな。
「暁」
「ん?」
「大好き」
俺にだきついたまま顔を上げてニコッっと笑う。
こらっ。
・・・・純は・・・ばかですね?