恋〜彼と彼女の恋愛事情〜
「え?本当だけど・・・香奈枝もずっと心配しててくれてたから・・・」
私の言葉に驚いたように顔を見合わせる2人。
どうしたんだろう。
・・・そういえば、暁に香奈枝の話をしたとも同じような態度をとられたっけ。
・・・何かあった?
その時
「あ、あの純。実は・・・」
香奈枝が何か言いかけたのを
「それじゃ、皆で一緒に行くか」
早瀬君が言葉をさえぎった。
「そうしよう。じゃあ、富ちゃんも一緒に!」
「「「富ちゃん」」」
思わず復唱してしまった。
成宮君の呼び方を香奈枝は・・・・気に入らなかったようだ。
私も・・・・・いやかも・・・。
「香奈か香奈枝でお願いします」
丁寧に言い直していた。
5人で学校へ向かう。
校門の前で待っていたのは
「暁。翔太君も・・・。」
私たちを見つけると2人がやってきた。
「洸一、聡、未那・・・富谷?・・・あ、ありがとう」
暁は香奈枝をみるとやっぱり驚いていた。
「いや、・・・じゃあ行くか」
早瀬君の言葉で私たちは学校へ向かった。
7人での登校はとても目立っていたけど、とても心強かった。
頼りになるとても素敵な友達。
大好きな暁。
これからも一緒にすごして行けたらいいな。
皆、本当にありがとう。
~完~