恋〜彼と彼女の恋愛事情〜

洸一



暁と純ちゃんが改めて付き合いだしてから1ヶ月が経つ。

どうやらうまく行っているようだ。

テストも終わり俺たち3人はまた屋上にいた。

「なあ、洸一、聡」

話を持ちかけたのは暁だ。

「「なに?」」

「もう、罰ゲーム終わりにしねぇ?」

・・・だよなぁ。

俺もそろそろ終わらせても良いかなって思ってたから

「俺はいいよ。・・・聡は?」

後は聡がどう答えるかだな・・・罰ゲーム一番やらされてたのは聡だからな。

「俺は、どっちでもいいや」

・・・さすが。

負けてるとか関係ねーんだもんな。

「それじゃ、終わりな」

暁の一言で罰ゲームは終了となった。

3人とも暁の件でダメージが大きかったらしい・・・。


「ところで暁。純ちゃんとうまく行ってるみたいじゃん」

聡が聞く。

「デートしてんのか?」

意地悪っぽく聞いてみると

「ああ、この前翔太たちとダブルデートした」

すげぇ、恥ずかしそうに言う暁。

「プッ、あの暁からダブルデートとか聞くとは思わなかったよ」

ニヤニヤしてしまう。

「ニヤニヤすんな。・・・・俺だってするなんて思わなかったよ」

と俺を睨む。

可愛いやつめ。・・・・あ、いや、変な意味じゃなく。

俺はいたってノーマル。

「はぁ~、恋の力は偉大よのぅ」

感心しながら妄想に入るな・・・・聡。

もっと暁をおちょくれ!


「ところで洸一は彼女つくんねーの?モテるのに」

チッ、暁め話題を変えやがったな。

・・・彼女ね・・・。

「んー。俺、付き合っても長続きしねーんだよな」

「確かに・・・。洸って2,3ヶ月すると別れるよね」

聡は俺を『洸』と呼ぶ。


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