恋〜彼と彼女の恋愛事情〜
「口に出してなんて言ってないわよ。カマかけてみただけ」
「はああああ?」
あせったじゃねーか。
「皆がしている噂をそのまま言ってみただけだもん」
「お、お前さぁ・・・・」
あきれた。
こんな引っ掛けに引っかかる俺もどうしようもねぇけど。
「でもさぁ、改めて思った」
何を?
「何が?」
「私ってイメージ悪いね」
いまさら?
「今、今さらだろって思ったでしょー」
「別に・・・」
こいつは何だ?
何でこんなに人の心が読めるんだよ。
「人の心よむなーって思った?」
ああああああ!ちくしょー。
「あー、そうだよ!なんなんだよ!」
余裕の笑みで
「あの冷静な早瀬君が慌てたの始めてみた・・・ふひひ」
ふひひ・・・じゃねーよ。
「なんか調子狂うな」
「そう?」
澄ました顔してミルクティー飲んでんじゃねーぞ!
ちょっとイラッとしつつコーラを飲む。
「・・・なんか、楽しそうじゃね?」
「うん?・・・うん!楽しい」
意外。
素直だな。
「いつも一人でいるからさ」
「毎日いんの?」
「ううん、週に2回か3回」
2、3回ね・・・。
「また、つきあってやろーか?」
思わず・・・言ってしまった。
「へ?」
そりゃ、驚くわな。