恋〜彼と彼女の恋愛事情〜
それから週2~3回俺たちはの悠人さんの店で過ごした。
香奈枝は本当に一緒のクラスになりたいらしく、一生懸命勉強していた。
学校では話なんかしないし、香奈枝も全く話しかけてこないし、俺を見ることもほとんどない。
逆に俺は目で追うことが多くなって行った。
最近は一緒に話をするとドキドキしたりする・・・・なんだこれ?
こんなことは初めてで、どうしたら良いかわからない。
暁に相談しようかとも思ったが・・・からかわれるのがわかるから・・・やめた。
香奈枝をみていて、わかったことがひとつある。
日によってスカートの丈の長さが違う。
いつもは膝上のスカートだけど、たまに膝下のスカートをはくことがある。
・・・そのときは気分によって変えるのだろうとあまり気にしていなかった。
それから1ヶ月が過ぎて、その日は土砂降りの雨が降っていた。
香奈枝からのメールによると今日は悠人さんのお店に行く日だという。
俺は香奈枝と会うのが楽しみになっていた。
急いで店に向かう。
カラン。
少し重い店のドアを開ける。
「あ、早瀬君いらっしゃい」
中にいる悠人さんが挨拶してくれる。
「あ、こんにちは・・・いましたか?」
中に香奈枝の姿は見当たらない。
「いや、今日はまだなんだよ」
「そうですか」
珍しいな。
いつもなら俺より早く来ているはずなのに。
その時悠人さんが呟く
「・・・つかまったかな?」
つかまった?
「早瀬君、香奈枝にメールしてみてくれないか?」
「あ、はい」
悠人さんに言われた通り香奈枝に
<今お店にいる。まだ来られない?>
と送信してみる。
返事をまつ間、俺はカウンターに座らされた。
いつも飲むコーラをだしてくれる。
「香奈枝と仲良くしてくれてありがとう」
悠人さんは、にっこり微笑えむ。