恋〜彼と彼女の恋愛事情〜
冬休みに入ると本当に早瀬君は忙しそうだった。
大変だぁ。
休みに入って2,3日すると毎日見ていてくれた勉強が見れなくなったようで、私の部屋にも来なくなった。
私の部屋は早瀬君の部屋の斜め前にある。
隣だと変に緊張しちゃうから斜めにしてもらった。
朝から頑張って勉強してるけど・・・わかんない。
どうしよう。
そう思っていたとき
コンコン
部屋をノックされる。
あ、早瀬君かな?
「はい」
返事をすると
「おはよー」
「未那!?」
「おはよ」
「翔太君!?」
「おはよ~」
「純!?」
「おはよう」
「暁君!?」
「おはよんよん」
「さ、聡君????どうしたの?」
「「「「今日から3泊4日で家庭教師です」」」」
声をそろえて・・・・家庭教師!!
「すごい・・・最強の家庭教師だ」
私の一言に皆笑った。
「皆でやったほうが効率いいし。分からないところなんてそれぞれに聞けるしね。洸一のすることはすごいわ」
未那が感心したように言った。
「とりあえず、やりますか」
暁君の一言で、皆鞄から問題集やら教科書ノートを取り出した。
部屋もテーブルも大きいから人数は大丈夫なんだけど、
「すごい不思議・・・皆で勉強なんて」
私は思わず呟いた。
「だよねー。洸はすごいよんよん。・・・でも本人がいないよんよん」
聡君の「よんよん」・・・は・・・・誰も突っ込まないの???