恋〜彼と彼女の恋愛事情〜


「そうだよな、洸一の家なのに洸一がいないってなんなんだろう・・・」

暁君普通に話してるけど、「よんよん」は気にならないの?



これだけ人数が集まると・・・話は脱線する。

「そう言えば、暁って医者になりたいって変わってないの?」

未那が聞く。

「ああ、変わってない」

「そう・・・純は?」

「私は看護師かな・・・未那は?」

「私はメイクとか美容の勉強したいんだ。・・・聡は?」

「俺は弁護士だよんよん・・・翔太は?」

「俺なぁ・・・まだ決めらんねーんだよな」

だから・・・よんよん・・は?

突っ込んでもいいの?

「香奈ちんは?」

「「「「香奈ちん」」」」

か、香奈ちん・・・初めて言われた・・・。

「み、皆で言わないでよ・・・」

恥ずかしい・・・かも。

「だってさぁ、『富ちゃん』って呼んだら、否定されたよんよん」

その、よんよんも凄く否定したいんですが・・・。

「そういえば香奈枝の夢とか聞いたことないなぁ」

「未那も?・・・私も・・・ねぇ、香奈枝は何になりたいの?」

「私は・・・ひ、秘書に・・・」

「秘書!?なんでまた・・・」

驚いてる未那に

「あの、早瀬君が・・・その・・・早瀬君の第一秘書にならないかって・・・」

「「「洸一」君」が!?」」

「う、うん」

「へ~」

「ほ~」

「ふ~ん」

いったいなんなの?

「そっか、それで香奈枝頑張ってるんだ」

未那が優しく微笑んだ・・・・・・かと思ったら、

「まあ、好きな人の近くで働けるのが一番だよね」

と、悪戯っぽく笑った。

え!?ええ!??

「ち、ちょ、ちょちょちょっと未那・・・何言って・・・」

未那の言葉にあせりまくりで・・・その態度で皆にばれまくってますけど・・・。

「何よいまさら・・・ここにいる全員わかってるけど?」

未那の言葉に

な、なんですと~・・・。






< 160 / 216 >

この作品をシェア

pagetop