恋〜彼と彼女の恋愛事情〜
「そうだよな、洸一の家なのに洸一がいないってなんなんだろう・・・」
暁君普通に話してるけど、「よんよん」は気にならないの?
これだけ人数が集まると・・・話は脱線する。
「そう言えば、暁って医者になりたいって変わってないの?」
未那が聞く。
「ああ、変わってない」
「そう・・・純は?」
「私は看護師かな・・・未那は?」
「私はメイクとか美容の勉強したいんだ。・・・聡は?」
「俺は弁護士だよんよん・・・翔太は?」
「俺なぁ・・・まだ決めらんねーんだよな」
だから・・・よんよん・・は?
突っ込んでもいいの?
「香奈ちんは?」
「「「「香奈ちん」」」」
か、香奈ちん・・・初めて言われた・・・。
「み、皆で言わないでよ・・・」
恥ずかしい・・・かも。
「だってさぁ、『富ちゃん』って呼んだら、否定されたよんよん」
その、よんよんも凄く否定したいんですが・・・。
「そういえば香奈枝の夢とか聞いたことないなぁ」
「未那も?・・・私も・・・ねぇ、香奈枝は何になりたいの?」
「私は・・・ひ、秘書に・・・」
「秘書!?なんでまた・・・」
驚いてる未那に
「あの、早瀬君が・・・その・・・早瀬君の第一秘書にならないかって・・・」
「「「洸一」君」が!?」」
「う、うん」
「へ~」
「ほ~」
「ふ~ん」
いったいなんなの?
「そっか、それで香奈枝頑張ってるんだ」
未那が優しく微笑んだ・・・・・・かと思ったら、
「まあ、好きな人の近くで働けるのが一番だよね」
と、悪戯っぽく笑った。
え!?ええ!??
「ち、ちょ、ちょちょちょっと未那・・・何言って・・・」
未那の言葉にあせりまくりで・・・その態度で皆にばれまくってますけど・・・。
「何よいまさら・・・ここにいる全員わかってるけど?」
未那の言葉に
な、なんですと~・・・。