恋〜彼と彼女の恋愛事情〜
「い、いつから?・・・いつから知ってたの・・・?」
私バレるようなことしてないつもりだったのに・・・。
「んー、香奈枝がさ洸一たちは頭良いけど、何かある?って聞いたところあたりから・・・かな・・・」
未那・・・・恐るべし!
やはり彼女は只者じゃない・・・。
「そ、そっか・・・」
「ま、洸一本人だけよ気が付いてないの」
「あ~、あいつは他のことは本当に良く見て分かるけど、自分のことは全然だめだもんなー」
暁君があきれたように言う。
「香奈枝、告白しないの?・・・このままだと洸一君気が付かないかもよ?」
心配そうな純。
「・・・う~ん、前にさ未那が早瀬君は許婚がいるかもって言ってたでしょ?」
「ああ、うん」
「だから、言っても早瀬君のこと困らせちゃうだけなのかなって思ってるし・・・せっかく秘書って素敵な夢を持たせてくれて・・・応援してくれてるのに、言ってしまったら、そこから何か今の関係が崩れそうな気がして」
「そう?」
「うん。それにね、早瀬君の役に立てるならこのままでもいいかなって」
「・・・でもさ、もし・・・洸一君に彼女が出来たり、結婚したら・・・・そんなところも見て行かなくちゃダメなんだよ?」
「・・・うん。・・・早瀬君が幸せならいいんじゃないかって思うよ。・・・早瀬君が私を必要としてくれるなら、そばにいようって決めたから・・・」
「香奈枝・・・あんたのその心の強さ・・・・すごいわ。・・・・拝んでおこう」
「え?なんで?」