恋〜彼と彼女の恋愛事情〜



早瀬君は

「どこまでやった?」

と言いながら私の隣に座った。

ヤバイ・・・心臓が・・・・。

皆にばれてるだけに・・・なおさら恥ずかしい。

皆をチラッと見ると・・・・・ニヤニヤしないでよ〜!!

「あ?なんだよ?」

暁君がニヤニヤしているのを見て睨む。

「別になんでもないけど?」

澄ましたように答えて

「さ、勉強勉強」

と教科書を開く。

「あれ?早瀬君仕事は?」

「ああ、終わらせてきた」

「あ、そうなの・・・」

・・・じゃあ、家庭教師・・・・いらなくない?

ま、いっか。

楽しいし!

・・・・・・教え方は相変わらずスパルタだけど・・・・。





3泊4日なんてあーっと言う間に過ぎていって・・・・・早瀬君も毎日顔を出していて・・・そのたびに皆の視線が痛い痛い・・・。

いろいろな人と一緒にいる早瀬君をみているけど、暁君と聡君と一緒にいるのが一番自然に笑えてる気がする。

忙しい中顔を出してきたのって、早瀬君も一緒にいたかったからなのかも・・・と思った。

毎日勉強付けの日々は大変だけど、充実していた。

ここにきてから、悠人さんに会いに行っていないから気になってはいたんだけど、父親はどうしてるんだろう。























< 163 / 216 >

この作品をシェア

pagetop