恋〜彼と彼女の恋愛事情〜
早瀬君は
「どこまでやった?」
と言いながら私の隣に座った。
ヤバイ・・・心臓が・・・・。
皆にばれてるだけに・・・なおさら恥ずかしい。
皆をチラッと見ると・・・・・ニヤニヤしないでよ〜!!
「あ?なんだよ?」
暁君がニヤニヤしているのを見て睨む。
「別になんでもないけど?」
澄ましたように答えて
「さ、勉強勉強」
と教科書を開く。
「あれ?早瀬君仕事は?」
「ああ、終わらせてきた」
「あ、そうなの・・・」
・・・じゃあ、家庭教師・・・・いらなくない?
ま、いっか。
楽しいし!
・・・・・・教え方は相変わらずスパルタだけど・・・・。
3泊4日なんてあーっと言う間に過ぎていって・・・・・早瀬君も毎日顔を出していて・・・そのたびに皆の視線が痛い痛い・・・。
いろいろな人と一緒にいる早瀬君をみているけど、暁君と聡君と一緒にいるのが一番自然に笑えてる気がする。
忙しい中顔を出してきたのって、早瀬君も一緒にいたかったからなのかも・・・と思った。
毎日勉強付けの日々は大変だけど、充実していた。
ここにきてから、悠人さんに会いに行っていないから気になってはいたんだけど、父親はどうしてるんだろう。