恋〜彼と彼女の恋愛事情〜
「ど・・・うし・・て?」
私の質問に
「ああ?お前が帰ってこねぇからだろ!?何時間経ってると思ってるんだよ」
はぁ。
とため息をついて隣のブランコに座った。
・・・なんで・・・なんでこんなときに来るのよ・・・。
無言でブランコに座る。
気が付けば日が沈もうとしていた。
・・・ずっと我慢してた。
いい子でいなくちゃってずっと我慢してた。
なんの為に・・・?
「早瀬君」
「なに?」
「・・・私・・・お父さんの・・・」
言いかけて言葉がとまる。
「うん?」
「本当の・・・子供・・じゃ・・・ない・・ん・・・・だって・・っ」
言いながら涙が溢れた。
「は!?・・・・お、おま・・」
「お母さんがお父さんの浮気の当てつけに、作った子供なんだって」
涙が溢れて止まらない・・・・。
「私は・・・なんなんだろう。・・・・私が今まで頑張ってきたのって・・・我慢してきたのって・・・何の為だったの?」
ずっと・・・ずっと隠していた。
心の中の奥にあった闇。
私は要らない子供だったんじゃないかって、考え始めると・・・果てしなく続く心の闇。