恋〜彼と彼女の恋愛事情〜
昼休みに告白したとき、
「どうして、私なんですか?」
と聞かれて ドキッとしたが、思っていた事を素直に答えると、
『ありがとう』
と笑顔を見せてくれた。
その顔が花壇の時の川上さんと重なって、嬉しくなってしまう。
正直断わられるかと思ったけど、
「よろしくお願いします」
頭を下げる川上さんが可愛くて、思わず俺も笑顔になっていた。
本当はお昼も一緒に過ごしたかったのだが、どうしても友達と過ごす!と譲らなかったので、仕方なく帰りだけになった。
俺はすげぇ嬉しくて、部活も絶好調だった。
その日は川上さんも部活だったから、チラッと外に目をやると、慌てて土を直しているところだった。
部活のある日は必ずチェックしていた。
きっと、あの笑顔をみた時に好きになっていたのだと思う。
だけど、俺は前の付き合いで嫌な思いをしたから、告白なんて出来なかった。
この罰ゲームがなければ、ずっと片想いは続いていただろう。