恋〜彼と彼女の恋愛事情〜
【翔太と未那】
ここは未那の家、未那の部屋。
「はい、翔太。チョコとマフィン」
「おおおお!今年は手作りなんだ?」
「そうよ。純と香奈枝がいるから簡単に作れちゃった」
「すげー、うまそう」
未那から受け取ったチョコとマフィンを並べて見る翔太は本当に嬉しそうだ。
「じゃあ、俺からもこれ」
洸一のところで作ったチョコを差し出すと
「え?私に?」
驚く未那。
「おう、洸一たちと一緒に作ったんだ」
「うわ~、嬉しいありがとう!」
本当に嬉しそうな未那に、ドキっとする翔太は・・・未那に顔を近づける・・・その時、
コンコン
部屋をノックする音。
「はい?」
未那が返事をすると入ってきたのは
「お兄ちゃん!」
「よぉ!俺も一緒に食べる」
未那の隣に座る兄冬二。
何も言えない翔太。
「お兄ちゃん彼女は?」
未那は地雷を踏んだ。
「・・・別れたんだよ!」
「「え!?」」
「今日はお前たちの邪魔をする」
「ちょ、ちょっと何なの?やめてよ」
「うるせー。俺の苦しみを味あわせてやるぜ!」
ニヤリと微笑む、兄冬二。
もう、どうすることも出来ない翔太と未那。
翔太は帰るまで兄冬二に付きまとわれるのであった。