恋〜彼と彼女の恋愛事情〜
歩きながら話をすると、自分を可愛く見せようとか、媚た感じが全く無くて、話やすかった。
駅で別れたけど、もっと一緒にいたかった。
・・・マジで、はまりそう。
次の日学校に行くと、洸一が俺の教室に来て、何故か小声で話す。
「おい、暁、昨日お前が女と帰ったって噂が、すげぇ速さで広まってるぞ」
「はぁ!?俺が女と帰っただけで、何でそーなる?」
「おまっ!自覚なさすぎだ!」
「うっせ!ほっとけよ!」
「それが、そうもいかねぇんだ。攻撃されんのは、お前じゃなくて、一緒にいた相手の方だからな」
は!?訳わかんねぇ。
何で俺と帰ったくらいで・・・。
「とにかく!今日は誤魔化してやるから、ばれないようにしろ!
じゃないと、川上さんが嫌がらせのターゲットになるぞ」
それだけ言うと、洸一は教室を出ていった。
・・・・・洸一がわざわざ言いにくるって事は、本当のことなんだろう。
しかし、バレないようにって・・・どーすりゃ いいの?
とりあえず、川上さんにメール・・・メール?
・・・ああぁぁ!
俺、番号もアドレスも知らねぇ。
聞くの忘れてた・・・。
浮かれ過ぎだな。
連絡の取りようがねぇ。
どーすっかな。
声掛けるわけにもいかねーしな・・・。
・・・・・ん?・・・!おっ!!
今日、俺と川上さん日直だ!なんとかなるかも!!
・・・・・よし!