恋〜彼と彼女の恋愛事情〜


「お前らこんなところで何やってんの?」

側を通りかかった2人。

洸一と香奈枝だ。

「あれ?洸一たちは何してんの?」

「・・・質問を質問で返すな未那」

「私たちは・・・・「俺たちがたまたま公園でいたら翔太たちも来たんだよ」

未那の言葉を暁がさえぎった。

・・・洸一に言うとまたからかわれるのが分かっているからだ。

「ふーん、俺たちはここが家に帰る通り道なんだよ」

「へぇ、そうなんだ~。でも・・・一緒の家に帰るってなんか・・・大人だね」

「・・・純・・・その言い方いやらしく聞こえるんだけど・・・」

未那がニヤニヤしている。

「え!?・・・そんなつもりで言ったんじゃないんだけど・・・」

「まぁ、今日は純も暁の家にお泊りだしね!」

「ちょ、ちょっと・・」

「あ?そうなの?」

「おう、まあな」

恥ずかしそうな純に諦め顔の暁。

「じゃあ、俺の家に来るか?」

「「え?」」

「明日休みだし・・・息抜きでもいいし、勉強してもいいし」

「「「「行く!」」」

「は?翔太たちも来るのかよ」

「何よ!?ダメなの!?」

「い、いえ・・・喜んで・・・」

何故か未那には逆らえない洸一なのである。



6人で話をしていると

「あれ~?何してるビッチ?」

誰だろう?と思わずともその話し方で分かる・・・聡。

「おう、皆で俺んちに遊びにくる相談・・・聡も・・・あ?・・誰?」

聡の隣には女の子がいる。

「ん?俺の彼女・・・たまちゃんだビッチ」

「「「たまちゃん」」」

「は、初めまして・・山口 絵梨です」

・・・たまちゃん・・・何にも被ってないじゃん・・・。

6人を前に少し緊張したように自己紹介をする、たまちゃん。

「なあ、聡、なんでたまちゃんなの?」

暁が恐る恐る聞く

「ん?それは・・・玉のように丸いからだビッチ!」

・・・いや、確かに彼女さん太いけれども・・・。

そんなストレートなあだ名でいいのか?

・・皆の心の声である・・・。








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