恋〜彼と彼女の恋愛事情〜
夏休みに入って1週間がたとうとしていたとき、洸一から皆にメールが届いた。
<3日後、別荘に受験勉強+海水浴に行く人手ぇあげて~。ちなみに勉強は家庭教師がつきますよ~。期間は1週間の予定。その間なら何日でもいいぞー>
送った後、すぐに皆から返信が入る。
<行く~>
<はいよ~。じゃあ、俺の家に朝9時集合ね>
その後聡から返信がくる
<たまも一緒に連れてっていい?>
たま・・・猫かよ・・・。
<いいよ>
<ありがとうもろこし>
・・・どういたしましての返信をやめた。
こうして8にんでの勉強会+海水浴が始まった。
洸一の家から車で2時間、そこは海辺に建つ別荘。
「「「すご~い」」」
女の子たちから声が上がる。
「そうか?まあ、入れよ」
暁と聡は小さい頃から何回も来ているので、あまり驚かない。
翔太は驚きすぎて声も出ない。
皆で家の中に入る。
「部屋は適当に使って・・・確か15部屋はあると思うけど」
「どこでもいいの?」
未那が聞く。
「ああ・・・俺の部屋は決まってるから・・・香奈枝」
「はい?」
「お前も一緒」
「・・・はい?」
「はい?じゃねーよ・・・こっちに来い」
「・・・はい・・・」
真っ赤な顔をしながら洸一について行く香奈枝。
「じゃあ、俺たちも行こうぜ」
暁は純の手を引っ張る。
「え!?・・ま、待って・・・一緒の部屋?」
「そうだよ。ここのご主人様が女と一緒なんだから俺たちもそうしないと」
「「なるほど」」
ちょっと感心しないでよ・・・男2人。
「ま、いいんじゃない?行こうよ翔太」
「はい」
あ~、翔太君が引っ張るんじゃないんだね・・・男らしいぞ・・・未那。
「そういうこと!行くよ純。・・・諦めなさい」
「・・・はい・・・」
手を繋いで暁と純も部屋を選びに行った。
「それじゃ、俺たちも行こうか、たま」
「うん!」
たまは何故か聡のいいなりだ。