恋〜彼と彼女の恋愛事情〜
「とりあえず、ここが食事をする場所」
「風呂は各部屋に付いてるから勝手に入っていいよ」
・・・ホテルじゃん・・・。
「食事は朝と昼は出るんだけど。夜は自炊」
「自炊?」
香奈枝が聞く。
「そう。当番を決めてつくるか、皆で毎日作るか」
「・・・皆で作るほうが楽しそう」
純が言うと
「それがいいと思うわ。私料理できないし」
未那が言う。
「それがいいどん。俺もつくれないどん」
「んじゃ、皆で手分けして作るか」
「了解!」
それから、キッチンの説明や、買出しにも行かなくちゃ行けない。お店の案内とか。
買い物のお金はもちろん洸一が持つ。
いいのかな?と純が聞くと
「大丈夫だよ。食事代なんてたいしたことないだろ?」
・・・いえ、8人分1週間ですよ?
・・・金持ちにはわからんのか!
「気にすんなって。楽しもうぜ」
洸一の一言に皆笑顔になる。
「じゃあ、お言葉に甘えて・・・」
って事で、皆買う買う。
・・・お菓子やらジュースやら・・・水鉄砲やら・・・浮き輪やら・・・。
遊ぶ気満々ですね!
「お前らには遠慮という言葉はないのかな?」
洸一はあまりの無駄買いにあきれ気味だった。
その日は皆買い物となれない自炊で疲れたのでそのまま眠った。
・・・本当に勉強するのかな?
それでも、次の日から暑くなる前に・・・て事で朝早く起きて、朝食の前に勉強して、ご飯を食べて勉強して・・・お昼を食べて昼寝して・・・また勉強して・・・。
本当に勉強を頑張った。
で、
4日目で翔太が壊れた。
「もう嫌だ。ムリ。頭パンクする・・・遊びたい~」
と言い出し。
各部屋に浮き輪を持ちながら、
「あ~そ~ぼ~」
と誘いに来た。