恋〜彼と彼女の恋愛事情〜
俺は朝から勉強してる川上さんの所に行く。
ホントに勉強好きだよな。
俺が机の前に立つと、びっくりした顔で見上げる
その上目使いは、やめろ。
・・・めちゃくちゃ 可愛いじゃないか!
・・・じゃなくて!
「あの、今日、日直だよね。日誌に名前書いておいたから、後はよろしく」
自然に、いつも通りに。
何度も頭で繰り返す。
「あ、う、うん」
そう言って、教壇の上に置いてあった日誌と一緒に、俺の携帯番号の書かれた紙を渡す。
川上さんはその紙を見たからだと思うが、教室をでた。
少しすると俺の携帯が鳴った。
来た!
急いで電話にでる。
『もしもし?沢田君?』
川上さんだ。
周りを気にしてか、声が小さい。
『川上さん?』
『うん。至急電話してってどうしたの?』
やべぇ、電話で話するだけで・・・チョー嬉しい。
『ちょっと話したいことがあって』
『うん?』
『・・・あ〜、駄目だ、今日の夜かける。後、今日は一緒に帰れないから』
クラスのやつらが周りに、集まりだして、話どころじゃなくなってきた。
『わかった。じゃあまた』
・・・返事軽いな・・・。
一緒に帰れないのが辛いのは、俺だけか・・・。
寂しすぎ。
・・・・・って、乙女かよ俺!