恋〜彼と彼女の恋愛事情〜


次の日はまた勉強。

昨日の夜は聡がおぼれる夢を何回も見たとかで、そのたびにたまちゃんは起こされ・・・2人で寝不足だった・・・。

哀れなり・・・たまちゃん。


「ねぇ、今日は最後のお泊りだから女同士で寝ない?」

未那の提案に

「「「賛成!」」」

女の子は皆賛成。

「ええ!」

男の子は少し不満げだった。


和室に布団を4組敷いて

「修学旅行みたい」

なんてウキウキしながら布団に入った。

「突然なんだけど・・・たまちゃんは、何で聡が良かったの?」

純と香奈枝も不思議に思っていた。

あの聡と付き合えるのは・・・相当なチャレンジャーだ。

「え、あの、2年生になって同じクラスになったとき、聡君と仲良くなったんだけど、私の腕を何かあると触ってて・・・」

「セクハラじゃん・・・」

未那があきれて言う。

「うん・・・でも、聡君可愛いし・・・私は男の子にそんなことされるような女じゃなかったから・・・嬉しかったって言うのが本音かな」

「あ~、顔だけはいいからね」

「話をしてても面白かったし・・・」

・・・違う意味での面白さだろうね・・・聡は・・。

「それで・・・思い切って告白したら、太い子が好きだから・・・もう少しだねって言われちゃって」

「何様だ・・・聡のくせに・・・」

「それで5キロ増やして・・・もう一度告白したら、腕をモミモミされて・・・いいよって」

「だから、セクハラじゃん」

苦笑いしか出来ない純と香奈枝。

「まだ、体重が足りないって言われるんだけど・・・これ以上太りたくないから・・」

そりゃそーだ。

女の子なら痩せたいのが本音だろう・・・。

「聡君と付き合うのって大変なのねぇ」

香奈枝はしみじみ言う。

「そう言う香奈枝はどうなのよ・・・毎日洸一と一緒でさ」

香奈枝に質問をかえる未那。

「え~・・・家でいるときは・・・最近毎晩襲われてるんだけど・・・」

「「「え~」」」

まじですか・・・。






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