恋〜彼と彼女の恋愛事情〜
「ま、毎晩?」
「うん・・・それで仕事に集中できないらしくて・・・橘さんに怒られちゃって・・・」
恥ずかしそうに言う香奈枝。
「は~、あの洸一がね~・・・・本当に好きな子が出来て止まんなくなってるんだわきっと」
「そう・・・なのかな?」
「愛されてるのねぇ・・・」
純は少し遠い目をする。
「何言ってるのよ。純が一番愛されてるんじゃないの?」
ニヤリと未那が笑う。
「な、何よ・・・未那だって翔太君とらぶらぶじゃない」
「・・・そーなんだけどさー、バレンタインデーに彼女に振られたお兄ちゃんが・・・最近やたらと邪魔をするのよねー」
「え?・・・冬二さんが?」
「そうよ。・・・ひどい時にはデートまで一緒に付いて来るんだから・・・」
「ええええ・・・それ、いやだな・・・」
「翔太は何も言ってくれないし・・・」
「・・・・言えないんじゃ・・・ないの?」
「何で?」
「だって冬二さんだもん」
純の言葉に頷く未那と香奈枝。
冬二を知らないたまちゃんは不思議顔。
「あの、冬二さんてそんなに?」
「・・・ジャイアンよ。・・・あいつは」
「「「ジャイアン」」」
納得のいく答えである。
その頃男たちは------