恋〜彼と彼女の恋愛事情〜


未那は深呼吸をしてから少しずつ話し始めた。

「今日・・・さっきなんだけど」

「うん」

「電話があって、突然で悪いけど別れて欲しい・・・って・・・」

未那の涙は止まらない。

「未那たちはうまく行ってたんじゃないの?」

「私も・・・そう思ってた。昨日もデートしたばかりだったし・・・」

「理由は?」

「・・・言わないの・・・。私が何かした?って聞いても『違う』って・・・『俺の我侭だ』って言うだけで・・・」

「・・・そう」

「どうして・・・かな・・・」

そう言うと未那はまた、顔を伏せて泣いていた。

純はどうしたらいいのか考えていた。

その時、家のインターホンが鳴る。

「・・・はい」

玄関にいたのは洸一と香奈枝だった。






その頃暁は-----


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