恋〜彼と彼女の恋愛事情〜
そっと離れると
「・・・じゃあ・・・ね」
「うん・・・じゃあ・・・な。・・・りっぱな美容師になってくれな・・・。」
「・・・うん。きっとね・・・翔太も・・・建築の勉強頑張って・・・」
「ああ・・・約束する」
「うん。・・・今までありがと」
「うん。俺こそ、ありがとう」
それから翔太と未那は別々に歩き出す・・・。
さよなら・・・・・未那。
バイバイ・・・・・翔太。
二人は・・・振り返らなかった。
未那は公園を離れて少し歩いたところで、純に電話をかけた。
「もしもし、純?」
「未那!?」
「今どこにいる?」
「洸一君の家だけど・・・」
「・・・わかった。これから行くね」
「・・・うん」
未那は皆が待っている洸一の部屋に入った。
皆心配そうに未那を見る。
「未那!・・・翔太君とは・・・?」
心配そうに純が聞く。
「うん、・・・ちゃんと別れてきた」
「え!?」
「それしか・・・出来・・・な・・かった・・・」
「未那・・・」
「・・・こんな結末を・・・望んでいたわけじゃない・・・もっと一緒にいたかった・・・」
「未那」
「でも、翔太の言っていたこともわかる・・・私翔太を好きになりすぎた。・・・最近喧嘩が耐えなくて・・・いつも言われるのは、もっと自分のことを考えろって、俺のことばかり考えちゃダメだって・・・・だって好きなんだもん。好きな相手事を1番に考えて何が悪いの?」
誰も何も言わなかった。
「一時期美容師のこともやめようって思ったこともあった。このまま働いて翔太と一緒に暮らして、翔太の子供を生んで・・・そんな人生もいいかなって・・・でも、翔太はその選択を許してはくれなかった。・・・・そんな私は嫌いだって言うの・・・・なんでよ・・・どうしてよ・・・ってずっと思ってた」
「翔太君は未那の将来をちゃんと考えて・・・」
「・・・うん。分かってる・・・暁が翔太に聞いたでしょ?未来の翔太の隣に私はいないのかって」
「ああ」