恋〜彼と彼女の恋愛事情〜
洸一
「洸!おいっ、洸!まてって!」
屋上から下りてきた俺は肩を掴まれた。
「なんだよ 聡」
「お前、暁の罰ゲームの内容、本当にあれで行くのか?」
「そうだけど?」
「何か、内容重くねぇ?」
心配そうに俺を見る
聡の言葉使いがふざけてないって事は、本当に心配してる証拠だ
「大丈夫だよ」
「は?」
「暁はちゃんと好きな子いるし、強引に行かないと告白なんて絶対にしないからさ。」
俺の言葉に目を真ん丸くする聡。
「え!?暁って好きな子いたの?」
「まあ、直接聞いたわけじゃねぇけど、見てれば丸分かりだよ」
「・・・えっ。俺は全く分からないけど・・・」
「聡も暁も、鈍いからな」
ニヤッと笑う俺をみて、
「そっか〜。・・・納得」
いや、納得すんな・・・聡。
鈍いって言ったことは気になんねぇのか!?
「洸が言うなら大丈夫なのだ」
簡単に安心するんだな・・・聡。
そういうとこ、嫌いじゃねぇけどさ。
「ところで語尾に『なのだ』が付いてるのはなんで?」
「ん?マイブームなのだ」
「ああ、そぅ・・・」
俺には時々お前が分からなくなるよ・・・。