恋〜彼と彼女の恋愛事情〜

「何してるのだ?」

そのふざけた話し方は・・・

「聡!」

「お!?未那と翔太なのだ」

楽しそうな聡に未那は

「なんなの?そのふざけた話し方?」

さっきの事もあり、少し怒り気味。

その気持ち、わからなくもない。

聡の話方、ちょっとだけイラッとする。

「マイブームなのだ!」

得意げに話す聡に

「・・・相変わらず、訳のわからないヤツね。」


怒ると言うより、呆れ顔の未那。


「ところで、何の話しなのだ?」


やべぇ、その話題は出来れば避けたい。

ゴツッ!

とっさに、聡にゲンコツをしてみた。

「痛いのだ!」

まぁ、ゲンコツしてるから痛いよな。
それは分かってる。うん。

ゴツゴツ。
2回ゲンコツをすると

「なにするのだ〜。痛いのだ〜」

頭を撫でながら、半泣きになる聡を見て、すまん聡。暁の為に我慢してくれ!

と心の中で誤っていた。

そんな俺達のやりとりを見て、


「「アハハハハ!」」


大笑いする未那と翔太。

「何年たってもやる事変わらないのね」

笑いながら、呆れている。

今がチャンス!

「まぁな。じゃ、俺ら そろそろ行くわ」

聡の腕を引っ張って、小走りに未那と翔太から離れた。

「あ!ちょっと!!」

未那の声が聞こえたが、聞こえないふりをして、走って・・・逃げた。








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