恋〜彼と彼女の恋愛事情〜
それから数日がたって、暁から『同じクラスの川上さんと、付き合う事になった』と連絡がきた。
連絡が来たその日、家に帰ると、玄関の付近でウロウロしてる人がいる・・・
「未那?」
未那は俺に気が付くと、すごい形相で近付いてくる。
「洸一!一体どういう事!?」
こ、こえぇ。
相変わらず怒るとこえぇな。
「は?」
とほけてはみるが、目が游ぐ。
「あんたの、とぼけなんて私には通用しないわよ」
・・・ですよね。
「あ〜、暁の事だろ?」
諦めて話をする俺に
「そうよ」
すっげぇ低い声。
こりゃ、やばい。
マジ、殺される。
「わかった、ちゃんと話すから、家に入れよ」
俺が観念したのがわかったのか、少しだけ顔が穏やかになった。