恋〜彼と彼女の恋愛事情〜
「相変わらず、大きい家ね。小さい頃は、羨ましいと思った事もあったけど、今は、大変だな。としか思えない」
玄関に入って、ポツリと呟いた。
「まぁな。昔とは感覚が変わってもしかたねぇよ」
俺をみて、フフッと笑う。
「そうだね」
「おう」
未那は幼馴染みだから、話しするのも楽だ。
「どうぞ」
「どうも」
俺は自分の部屋に入れる。
「うわぁ、懐かしい。全然変わってない」
「何年くらい来てない?」
「そうね、中学入ってからだから・・・5年かな」
「そうか、久しぶりに来て、ドキドキとかする?」
少し困らせてやりたかったが、
「まーったく、しない」
即答かよ。
「だよな」
「洸一はドキドキするわけ?」
ニヤッと笑う未那。
「いや・・・・ないない」
即答する俺の返事を待って
「でしょ?」
見透かしたように、微笑んだ。
やっぱ、未那だなー。女だけど女じゃねぇ。
「それよりも!純と暁の話しが聞きたいんだけど」
また顔が少し怖くなった。