恋〜彼と彼女の恋愛事情〜

「この前、聞きに来たのって、今日の事と関係あるんでしょ?」

部屋にあるソファに座り、紅茶を飲みながら話をする。

「うん、暁がさ川上さんの事、気に入ってるみたいだったから、どんな子だろうと思って」


「ふぅん、でもそれを何で洸一が確認に来るの?」

俺はフゥと溜め息に似た息をもらす。

未那だし、少しなら話してもいいか。


「お前さ、中学卒業間近に暁と付き合ってた奴知ってるだろ?」

「え、うん。沙希ちゃんでしょ?」

「詳しくは言えないけど、その付き合いで、暁が相当傷付いてさ」

「え!」
凄く驚いた声を出す。

「だって、酷い振り方したのは暁だって聞いたよ?」

「表向きはな。でも実際は違う。暁の優しさで、自分が悪いと思わせたんだよ」

「・・・そう、まぁ私も半信半疑ではあったんだけど」

「俺はそこまでしてやる必要なんてねぇだろ!って言ったんだけど、そうさせてしまった自分にも責任があるって言ってさ」

「暁らしい・・・」

「だよな。・・・でも、それから誰も好きになんねぇって言ってて、どうしたらいいのか心配だった。
だけど、ある時川上さんを目で追ってる暁に気が付いたんだ。
もう傷付いてほしくなかったから、探りを入れたってわけ」


罰ゲームの事は・・・・・言ったら殺されるから言えねぇ。

きっかけを作りたかっただけだし。






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