恋〜彼と彼女の恋愛事情〜


家に帰ってしばらくすると沢田君から連絡がきて、弟君も一緒に行くことになった。

場所は弟君のリクエストで水族館に決まった。




土曜日の朝。
私は姉の家にいた。

「うん。可愛い!・・・それから、これは外しなさい」

「あ〜!」

眼鏡とられちゃった!

「純の眼鏡は伊達でしょ」

そう言って、取り上げた眼鏡を自分にかける。

「も〜!服を借りに来ただけなのに、なんでこんな髪型にしちゃうの〜!」

「なに言ってるの!純は元は可愛いんだから、もっとお洒落しなさいよ」

「は!?それはお姉ちゃんでしょ!?私は可愛くなんてないですぅ」

口を尖らせる私に

「でた、無自覚」

と、溜め息をついた。

「無自覚じゃないよ。自分のことくらい分かってるもん」


その時、


コンコン


部屋をノックする音。





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