恋〜彼と彼女の恋愛事情〜
「は〜い」
返事をすると、
ガチャと ドアが開く
「準備できた?そろそろでるよ」
顔を出したのは旦那さんの憲(ケン)ちゃん。
今日はお姉ちゃんと憲ちゃんが、水族館まで送ってくれることになってる。
「お!純、可愛い。奈都(ナツ)がやってあげたの?」
私を見て憲ちゃんが言った。
「そうよ。ね?純、憲吾も可愛いって!」
「も〜!お姉ちゃんも憲ちゃんも、過大評価しすぎ!可愛くなんてないもん!普通です!・・・準備出来たから行こうよ」
私は部屋を出て、玄関に向かった。
そんな私をお姉ちゃんと憲ちゃんは呆れて見ていた。
「憲吾、あれどう思う?」
「前の事、まだ引きずってんじゃねーの?」
「だよね?今回は大丈夫かな」
「ま、何かあったら相談してくるだろ・・・それまでは何も出来ねえよ」
「・・・うん」
そんな会話をしてるなんて思いもせず、
「お姉ちゃ〜ん、憲ちゃ〜ん、おねがいしまーす」
玄関から叫んでいた。