恋〜彼と彼女の恋愛事情〜
「だいだい俺、好きなやつなんていないし、適当に告白したって相手に失礼だろ!?」
沢田君の意見は、正しいと思う。
罰ゲームで告白されたらやだもん。
しかもあんなイケメンに。
舞い上がっちゃうに決まってる。
・・・まぁ、相手は罰ゲームだって知らない訳だから・・・いいのか?
・・・・・・いやいや・・・いやいや!ないない!!
3人に見えないところで、ノリ ツッコミをしていた。
「まぁまぁ、落ち着け 暁」
なだめる早瀬君。
「気になってる女くらい、いるだろ?」
「そんなの いねぇよ・・・違うのにしてくれよ」
沢田君は、溜め息まじりで答える。
「それはぁ・・・ダ・メ・なのだ〜」
「・・・嬉しそうだな、聡」
「とりあえず、付き合う期間は一ヶ月。
振られたら罰ゲーム終了。
彼氏持ちへの告白は無し!
その他の詳しい事はまた後で言うから」
早瀬君は、淡々と話を進める。
「本当にやんのかよ!」
「「やるよ」」
早瀬君と成宮君の声が重なって、
「まじかぁ〜」
沢田君のうなだれた声が聞こえた。
この出来事が3日前。
そう、罰ゲームの告白の相手に私は選ばれたのだ。