恋〜彼と彼女の恋愛事情〜
笑いが落ち着いたところで時間を見ると12時近かった。
「あー、そろそろお昼だな。・・・確か1階に食べるところあったよな。そこ行くか」
椅子に腰掛けたまま話す。
「うん」
舜君が返事をすると
「純もそれでいい?」
暁が聞いてくれた。
少し考えてた。
実はお弁当を作ってきていたから。
「純?」
答えない私を不思議そうに二人が見てる。
もう、嫌な顔されても仕方が無い
「あの、実は・・・お弁当作ってきたんだけど・・・食べちゃったりしてくれますか?」
私の言葉を聞いて二人で顔を見合わせる
「「まじで?」」
声が重なる。
「う、うん」
「「食べる!!」」
「やったぁ!お弁当嬉しい!!」
舜君がガッツポーズをしてる・・・・・い、いえ、そこまで喜んでもらえるほどりっぱなお弁当ではないですよ・・・?
「あ、そんなに立派な・・「2階にさあ、芝生のところあったよね?そこ行こうよ!」
舜君、人の話聞いてない・・・。
「だから、そんなに・・・「いいね。そこ行こうか。・・・純行くよ」
暁も、全く聞く気がないのかい?
がっかりしても知らないですよ?
ちょっとプレッシャーになってるんですが私・・・。
芝生のところまで来ると、私は持っていた鞄からシートを取り出して敷いた。
「すげ、準備いいね、純ちゃん」
驚いた様子で舜君が見てる。
「ははっ、実はお姉ちゃんが持たせてくれたの。お弁当も一緒に作ったんだ」
あんまり褒められると恥ずかしいから、やめて。
お弁当を並べると舜君は本当に嬉しそうに覗き込んでいた。
準備ができて
「「「いただきまーす」」」
3人でお弁当を食べた。
おいしい、うまいと何回も言ってくれる二人にテレながら、作ってきて良かったな。
そう思った。