恋〜彼と彼女の恋愛事情〜
着いてしまったらしい・・・。
わぁ。洋風の素敵なお家。目立って大きくはないけど、お庭もきちんと手入れされててガーデニングがとても素敵だった。
玄関のドアを開けると舜君はすぐに家の中へ入っていってしまった。
私は少しお庭を見つめて
「お花・・・きれい」
と呟いた。
「あ~、あれ、俺の趣味」
へ?俺?・・・俺って
「暁がやったの?」
「そそ」
悪戯っぽい顔で笑うから
「ホントに~?」
怪しい・・・。
「ホントだって!・・・純がさ」
「ん?私?」
「うん、グラウンドの花を大切にしてるのを見てさ、やってみよっかなーなんて軽い気持ちで始めたら・・・はまっちゃって」
恥ずかしそうに頭をかきながら言う。
・・・まじですか。
ガーデニングをさせてしまうくらい私、影響与えましたか・・・?。
しかも、お花の配色とか本当にうまくて、見ていて癒される・・・。
何でも出来るんだなぁ。
「すごい!暁は何でも出来るね。」
「そんな事ないけど・・・あれはちょっと自慢なんだ。・・・でもガラじゃないから誰にも言えなくてさ」
テレながら言う暁が可愛かった。
「暁って、面倒見たり、育てたりすることが好きなんだね。しかも上手だしね。羨ましいなぁ」
「そうか?・・・ありがと」
また、頭に手を置いてなでられちゃった。
そっと暁を見る。
優しい笑顔に惚れ惚れします!