恋〜彼と彼女の恋愛事情〜
暁
純と付き合って2週間がたとうとしていた。
俺はデートに誘うことにした。
洸一から「デートは1回はしろよ」と言われたのだが、言われなくてもするつもり。
誘ってみると、そんなに驚くかよ?ってくらい驚かれて、こっちがびっくりしたよ。
話をしていると、どうやら容姿にコンプレックスがあるのか『わたしなんか』と言う言葉が沢山出てくる。
純は自覚してないかもしれないが、童顔で可愛いと思うんだよな。・・・眼鏡はあまり似合って無い・・・気づかれてないと思っているかもしれないが、伊達眼鏡だって事はすぐにわかった。・・・前の恋愛を引きずっているのか?
・・・聞きたい気もするが・・・トラウマになってると悪いし・・・聞けねぇ。
デートに誘ったとき
『弟君も一緒にどう?』
って、言われてびっくりしたし。嬉しかった。
純のところと境遇が似てるからか、誘ってくれたんだね。
だけど3人でデートするのって・・・過去の経験からあんまり乗り気じゃなかった。
考え込んでる俺に
『ほ、ほんとだよ?』
覗き込む純が可愛くて、返事は弟に託す事にした。
純の気持ちも無駄に出来ないし・・・。
俺は帰りに近に住んでるおばさんの家に、弟の舜を迎えに行った。
帰ってくると毎日おばさんに預かってもらっている。
いつ発作が起こるかわからないからだ。
帰ってくると一緒にご飯を食べ、後片付けをする。
食器を洗いながらどう切り出そうか考えていた。