恋〜彼と彼女の恋愛事情〜

館内に入るとイルカショーの案内放送が入って、皆で行くことになったのはいいのだが・・・。

舜!なぜ純と手を繋ぐ!

・・・俺だってまだ繋いでないのに!!

ちくしょー。面白くないぜ!

しかも椅子に座ると純は舜に身長とか聞いてるし・・・・俺には聞かなかったじゃねーか。

本当に面白くないから、イルカショーが始まってすぐに、純の手を触った。

こっちをみて驚いた顔をしている。

「舜と話すぎ。純は俺のなのに」

耳元でささやくように言ってやった。

下を向いて真っ赤になってる純が可愛い。

ショーの時間は20分。その間ずっと手を繋いでいた。

すげぇ。幸せだ。

・・・・・しかし、弟にやきもち焼くってどうなんだ?
しかも弟にばれちゃってる・・・って、ありえねぇ。
まぁ、純は気がついてないみたいだけど。


明らかにショーを見てないな・・・純。
なんでこんなに可愛い反応してくれんのかな・・・どこまで好きにさせられるんだよ。


ショーを満喫した舜に感想を聞かれて

「あの、イルカのジャンプは一流だよね」

そんなとぼけたことをかましてくれる純がますます好きになる。
イルカのジャンプに一流とかあんのかよ。
あ~腹いてぇ。舜と2人でしばらく笑っていた。

純がずっと恥ずかしそうに、口を尖らせていた。


お昼になって、食べに行こうかと思ったが、なんと!なななんと!純がお弁当を作ってきてくれたって!!
マジで舜と大喜びだ!

しかも敷物とか水筒とか準備してきてくれて・・・ほんと俺の彼女最高!!

「お姉ちゃんが持たせてくれたの」

そんな風に謙遜する純が最高に大好きだ!!






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