恋〜彼と彼女の恋愛事情〜
帰りは一緒の電車で帰る。
乗り換えの駅で舜がわがままを言って純を引き止めた。
ナイス!・・・今日は舜を連れてきて良かったな。
『俺たちの家に行こう』
と提案すると、また落ち着かない様子。
緊張するんだろう、舜に引きずられる形になってずるずると引っ張られてる。
見ていて面白いが・・・・手を繋ぐな!
・・・・またやきもちを・・・・。
家に着くと舜は家の中に入って行った。
あー、ありゃ、ゲーム持ってくるな。
いつも俺とやると負けるから、今日は純とやって勝ちたいんだな。
ふと、純を見ると、庭の花をみてる。
「お花きれい」
呟く純に「俺の趣味」と伝えると、予想通りの反応に笑ってしまう。
そんな俺をみて
「ほんとに?」
怪しむな!ほんとだって!!
そのきっかけをくれたのは純なんだけど。
しかも「何でもできるんだねー」
って感心してしまうところも可愛い。
玄関じゃなかったら抱きしめてるよ。
家の中に入って、ソファーに座らせて俺はコーヒーをいれる。
あー、舜のやつ寝たな。
今日はいっぱい動いたからな。元々体力ないし。
・・・純と二人きり?マジ?すげぇ嬉いんですけど。
純にコーヒーをだして舜の部屋へ行くと案の定寝てた。
ベッドに倒れこむように寝てたから、布団をかけて純の待つリビングにもどった。
純が緊張しているのがわかる。
俺は迷ったけど、過去にあった話をすることにした。
お礼も言いたかったし・・・。