恋〜彼と彼女の恋愛事情〜
「・・・・・何か訳ありですか・・・?」
舜君て・・・本当に小学校5年生?
年齢詐称してるんじゃないの?
「訳あり・・・そう・・・かな。詳しくは言えないんだけど」
「ふ〜ん、それでかぁ」
なにが?
「いまいち純ちゃんが、兄貴に好き好き〜って出してないの」
はい?
「兄貴の気持ち分かってないんでしょ?」
暁の気持ち・・・?
うん・・・分からないよ・・・。
それよりも!
「舜君て、エスパー?」
「ん?エスパー?・・・・・伊東?」
「え?あぁ、鼻で風船膨らましたり、鞄に体入れちゃう人・・・・・・・・って!ちがう!!!」
「純ちゃん、ノリツッコミうまいね」
クスクス笑う舜君。
もう、やだぁ。・・・エスパー伊東ってなによ!・・・それに乗せられる私もどうなの?
「でも、よくエスパー伊東とか知ってるね舜君」
「入院してるとテレビを見るしかないからね・・・純ちゃんは何で知ってるの?」
「・・・お姉ちゃんが、お笑い好きでね・・・」
「・・・なるほど」
そのとき
「ただいまー」
暁が帰ってきた。
あ、帰ってきた。
・・・一気にドキドキが・・・ドキドキがぁ!
「・・・純ちゃん顔が変わったよ」
!!!!!
・・・・・・恐るべし!沢田 舜の洞察力!