恋〜彼と彼女の恋愛事情〜
教室に戻ると未那が、私においでおいでをしている。
「純、何かあった?」
興味津々な未那に 小さな声で耳打ちをした。
「こ、告白された」
「だ、だ、だ、だれに!?」
未那・・・・・慌てすぎ。
「・・・沢田君・・・」
未那の目が大きく見開いて
「さ!?さわ・・んんー」
言いかけた所で慌てて口を塞いだ。
「ちょっ・・・大きい声はやめてよ!」
コクッコクッとうなずいて、小さな声で話始める。
「それで、なんて返事したのよ?」
「え?・・・O,Kしちゃった。・・エヘッ」
「ちょっ!エヘッ・・・じゃないわよ!何考えてんの!?」
未那さん、もしかして怒ってる?怖いよ?美人が台無しですよ?
「沢田って言ったらすごくモテるの知ってるでしょ!
バレたらどうすんの!
それに沢田は、女には冷たいって有名なんだよ!?
そんな人からの告白って、何かあるって!!」
未那さん・・・するどいですね。
「・・・それは、わかってるよ」
私の答えに、溜め息をつく。
「何がわかってるよ・・・全然わかってないわよ。あいつ高校に入る前に彼女いたらしいけど、酷い振り方したって話よ」
えっ!
・・・彼女いたことあるんだ。
意外〜。
「今からでも遅くないから断った方がいいよ。
・・・純、今度又あんな思いしたら・・・」
言いかけて、心配そうに私をみる。
「恋愛、もう出来なくなる?・・・かな」
「そうなって欲しくないから言ってるの」
未那の気持はわかってる。
「でも、今回は大丈夫だから」
「何が?どう大丈夫なのよ!?」
・・・どうしよう。
言った方がいいのかな。
その時、チャイムがなって先生が入ってきた。
「誰にも言わないでよ」
そう言い残して私は席に戻ろうとしたら
「言えないわよっ!」
呆れた顔で睨まれた・・・。
だから、未那さん・・・・・怖いよ・・・。