恋〜彼と彼女の恋愛事情〜
「僕どこに寝ようかな」
3組敷いてる布団を見ながら楽しそうに考えている。
「あ?純、俺、舜の順番でいいんじゃね?」
「ええ!嫌だよ。僕純ちゃんの隣がいい。純ちゃん、僕、兄貴の順番でいいじゃん」
いやいや、ないない。
「は?俺だって純の隣がいいよ」
「・・・兄貴なんだから弟に譲れよ」
こんなときにだけ弟とか言いやがって。
「舜こそ、こんなときくらい気を使えよ。純は俺の彼女だぞ」
「う~ん。じゃあさ僕、純ちゃん、兄貴でいいじゃん」
あ、いや、うん。それも考えたんだけど・・・純大丈夫かな・・・。
準備を終えて戻ってきた純は、部屋に入ったと同時に固まった。
「え?・・・これって・・・」
左右の布団には俺と舜が座ってる。
「純ちゃん、真ん中ね」
どうぞ?といわんばかりに枕をポンポン叩く舜。
「え?・・・ええ?私真ん中?」
「そうだよー。だって僕も兄貴も純ちゃんの隣がいいからー」
立ったまま真っ赤になってる。
からかうなっての!
「純、大丈夫?」
言葉で言うほど心配はしていないし、譲る気持ちなどさらさらないけど。
「う・・・うん。じゃあ、真ん中で・・・」
ゆっくりと布団に入る純。
「よし、電気消すぞ。」
電気を消して少しすると舜の寝息が聞こえた。
俺は布団をでて、洗面台へむかう。
今日はすげぇいい一日だったな。
ずっとこんな日が続けばいいのに。
そんなことを思いながら歯を磨いていた。
そのときは罰ゲームで告白したことなんて気にしてなくて、なんとかなるだろうなんて簡単に考えていたんだ。