恋〜彼と彼女の恋愛事情〜
純
ぼんびーとかありえない。
恥ずかしすぎる・・・・・面白かったけど。
私は布団を敷くと言う暁について行くことにした。
だって、怖いんだもん。舜君が『一緒に寝る』って言うし、断ったら可哀そうかなって思って「いいよ」なんて言ったら、ものすごく暁の顔が怖くなっちゃうし・・・。
しかも暁も一緒に寝るとか!
・・・もう緊張しすぎて眠れるわけないよ。
「押入れはここ。布団出すから・・・」
あ、手伝ったほうがいいよね?
暁の隣に行って、見上げたら・・・抱きしめられちゃった。
ちょ、ちょっとまって。またドキドキが・・・。
「やっと触れた」
暁の言葉が嬉しかった。
私に触れたと思ってくれてたんだ。
「舜の事、ありがとう」
その言葉がすごく嬉しくて、暁が大好きで、思わず腕をまわしてしまった。
暁の腕の中は温かくてほっとする。
・・・もちろんドキドキもするんだけど。
幸せだぁなんて思ってた。
少し体が離れたと思ったら・・・顔が近づいてきて・・・キスされちゃった。
え?・・・え?・・え?・・・
何かこの前よりキスの仕方が・・・深い?んですけど・・・。
い、息が・・・。ちょ・・・恥ずかしい・・・。
でも、嬉しい。
私を抱きしめて「勘弁してくれ」と呟く暁。
・・・・なにを?
あ、足音がする。舜くんだ。ヤバイばれる。
私の態度を見てニヤニヤされちゃった。
・・・あ~、やっぱりわかるんだね・・・。
もう恥ずかしいから、布団を敷いて歯を磨きに行った。
部屋に戻ってみたら・・・
「真ん中?」
真ん中で寝ろって言うんですか?
なにを考えてんだこの兄弟は!
真ん中で眠れるわけがない!
でも、嫌だとも言えず。
・・・結局はさまれて眠ることになってしまった。
舜君が眠ったのを確かめてから、暁は自分の寝る準備をするんだ。
いつもならここから勉強するのかな。
少ししたら、暁が戻ってきた。
「純、寝た?」
耳元でささやかれてドキッっとする。
「ううん、起きてるよ」