恋〜彼と彼女の恋愛事情〜
お昼休み、屋上へ行くと暁はもう来ていた。
「おまたせ」
私を見ると
「・・・うん」
と、頷くだけ。
一緒にお弁当を食べたけど、すごく空気が重い・・・。
会話もあまり弾まない・・・。
お弁当を食べ終え、一息ついたところで
「純」
暁が私を呼んだ。
「・・・なに?」
やめて。
お願い。
何言おうとしてるの?
お願い。
言わないで。
「突然で申し訳ないんだけど・・・」
聞きたくない。
嫌だよ。
暁。
暁。
「別れて・・・ほしい」
な・・・ん・・で・・・?
う・・そ・・だよ・・・・ね?
うつむいたまま返事が出来ない。
暁もそれ以上は何も言わない。
どうして?
私たちうまく行ってたよね?
喧嘩もしなかったし、一緒にいて幸せだった・・・・し・・・・。
・・・・・そう思っていたのは私だけ?
今までの事、全部・・・嘘だった?
だま・・・されてた・・・?