恋〜彼と彼女の恋愛事情〜


お昼休み、屋上へ行くと暁はもう来ていた。

「おまたせ」

私を見ると

「・・・うん」


と、頷くだけ。

一緒にお弁当を食べたけど、すごく空気が重い・・・。

会話もあまり弾まない・・・。


お弁当を食べ終え、一息ついたところで

「純」

暁が私を呼んだ。

「・・・なに?」

やめて。

お願い。

何言おうとしてるの?

お願い。

言わないで。

「突然で申し訳ないんだけど・・・」

聞きたくない。

嫌だよ。

暁。

暁。







「別れて・・・ほしい」









な・・・ん・・で・・・?

う・・そ・・だよ・・・・ね?

うつむいたまま返事が出来ない。

暁もそれ以上は何も言わない。


どうして?

私たちうまく行ってたよね?

喧嘩もしなかったし、一緒にいて幸せだった・・・・し・・・・。

・・・・・そう思っていたのは私だけ?

今までの事、全部・・・嘘だった?

だま・・・されてた・・・?











< 78 / 216 >

この作品をシェア

pagetop