恋〜彼と彼女の恋愛事情〜
「それとね、ドラえもんの尻尾の形は何だか知ってる?」
しっぽ・・・えっと・・・・
「丸?」
「正解!」
「う、うん」
「じゃあ、ドラミちゃんは?」
「え!?ドラミちゃん?」
えっと・・・えっと・・・・あ!
「お花?だったっけ?」
「おおおお!やるねぇ」
「ま、まぁね・・・」
褒められても・・あまり嬉しくないのは何でだろう。
「そうだなぁ・・・」
あの・・・暁?
ドラえもん、詳しくなっても困るんだけど・・・。
「じゃあ、ドラえもんの大好物は?」
「えっと・・・どら焼き」
・・・答えてしまう自分が悲しい。
「ですが!・・・ドラミちゃんの大好物はなんでしょう!?」
「ええ!?ドラミちゃん?」
「そう・・・チッチッチッ・・・・」
え!?時間制限とかあるの?
「えっと・・・何?えっと・・・プリン?」
「ブッブー。・・・ざんねーん。プリンが好きなのは『おじゃる丸』」
「あ、うん」
おじゃる丸とか知ってるんだね。
「ドラミちゃんは・・・・メロンパーーーーーン!!」
・・・・夜に、メロンパンって叫ぶ高校生って・・・・しかも暁が・・・。
「・・メロンパン?・・・初めて聞いたかも・・・」
「だろ?・・・まだまだ勉強が足りないな、純は」
「う、うん」
いえ・・・勉強したいのはドラえもんのことじゃなくて・・・
「あの、そろそろ・・・」
勉強を教えて欲しくて、何とか話を逸らそうと必死。
そしたら・・・・