恋〜彼と彼女の恋愛事情〜
放課後は部活。
「沢田!まじめにやれ!!」
わかってるよ!
「やる気あんのか!!」
畜生、わかってるって!
「沢田!頭冷やして来い!」
あああああ。うまくいかねぇ。
純と付き合ってから絶好調だったのに・・・。
頭を冷やしに廊下へでると翔太がやってきた。
「暁、なんかあったんじゃねーのか?昨日からプレーがおかしいぞ」
・・・だよな。
・・・おかしくもなるだろうよ!
・・・純と別れたんだぞ?
「何でもねぇ・・・ちょっと寝不足なだけだ」
言えねぇよ。
女と別れて荒れてます・・・かっこわりぃし、恥ずかしいし。
・・・言ったら泣きそうだし・・・。
「本当に・・大丈夫なのか?」
心配そうに覗き込むな・・・俺泣くよ?
「大丈夫だって言ってんだろ!」
思わず、大きな声が出てしまう。
・・・ごめん翔太。
・・・やつあたり。
・・・でも、マジでこれ以上言われたら・・・俺泣くよ?
「・・・わかった」
翔太はそれだけ言うと、体育館に戻っていった。
はぁ・・・友達に訳もいわねぇまま八つ当たりって最低じゃん。
その日の部活もグダグダで終わった・・・。
今日の帰りは洸一と聡と一緒に帰ることになってる。
純と別れたことを話したら、心配して2人とも待っていてくれるって・・・いい奴らだな。
聡の教室に行くと2人で待っていてくれた。
「待たせたな」
気づいた洸一と聡がこっちに向かってくる。
「暁、本当に純ちゃんと別れたのか?」
聡が聞く。
・・・純ちゃん?・・・まあ、いいか。
「ああ」